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1年で7年分の進化を遂げるIT分野で、ユーザ(利用者)として新しい動向を見極めながら方向性を定めるのは難しい。今までの情報システムの遷移を振り返ると、ユーザ(利用者)であるにも関わらず、システム部門は開発に主体を置き運用を行う組織としての立場と、社内・顧客(消費者)などユーザ部門を代表するまとめ役としての立場との両面から方向性を見極め、最適化を目指してきた。
一方で、オープンベースの技術の広がりによるシステム分散化が進み、同時に組織分散、予算分散、権限移譲が進んだ。このことにより全体最適性が把握できなくなり、運用が煩雑化し、分散化の長所を享受できなくなったのが現状である。また運用に関する統合的管理の考え方が消滅し、情報投資に占める運用管理費用が6割強となっているという現状がある。(2006年度日経コンピュータ調査)
この数値から見ても効率よいシステムが稼働しているとは言えない。分散化の進行は、情報システム要員の削減につながり、適正な技術を持った要員の育成にも影響を及ぼしている。このような弱体化、複雑化した情報システムを取り巻く環境の中で、方向性を定めるには自社にとっての情報システムの「あるべき姿」を根本的に見直す以外にない。情報システムの「あるべき姿」とは、利用者としての立場を鮮明にした上で、最適なシステム環境、システム導入、運用方法を再設計することである。
更にあるべき姿を実現するためには、レベルアップし続けるメカニズムを作り上げることが必要となる。ここで最新の情報システム(利用者、部門)の課題と対応するITキーワードを整理する。
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