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【波多野】話は変わりますが、上島社長が今までコンサルティングをやってこられて、これだけは改善してほしいという点はありますか。この対談内容を見て頂いた方が、今日から、あるいは明日からでも改善すれば効果がある、というテクニックのようなものですが。
【上島】初歩的なところですと、キーワード検索によって検索サイトから来訪するユーザの入口ページを最適化するというテクニックがあります。キーワード毎に“入り口となるページ”は深い階層のページであることが多く、ナビゲーションやリンクが不十分で来訪者にとっては非常にわかりにくいものです。それが来訪者の直帰に繋がってしまうことが多いのですが、そのページをわかりやすく、又サイト内に遷移しやすくすることで回遊に繋がる効果があります。非常に単純で基本的なことですが、誘導率といって来訪者を逃がさずに回遊に繋げる有効な施策といえます。
【波多野】そういうページって、よくありますね。ネット広告を見てジャンプしたものの、何のコンテンツかわからないページ。リスティング広告で費用を出している割には、キーワードの選択はするものの、ランディングページが追い付かない状況がまだまだあります。手をかける余力がないというか、それでもネット広告には費用を出す。よくわからないですね。B to C、あるいはECサイト向けのお勧めの改善点はありますか。
【上島】ECサイトにおける改善点であれば、ショッピングカートに注目してみるとよいでしょう。ポイントとしてはカゴに商品を入れてから購入に至るまでの動線分析をしっかりやることです。例えばカートに商品を入れた人が100人いて、そのうち買ってくれた人が10人しかいなかったとします。購入する意志があってカートに商品を入れたユーザが100人いるにも関わらず、実際に購入に至ったのはそのうちの10人だけということですから、ユーザビリティなどの何らかの問題がある可能性があります。これはリアルのスーパーやコンビニなどに置き換えると考えられないことです。100人がカゴを持って商品を入れているのに、そのうちの90人は買わずに帰ってしまうわけですから。
これは動線の結果だけではわかりづらいことが多く、実際のHTMLページと動線の結果を関連づけることで、はじめて入力フォームの記入量が多いとか決済機能がわかりづらいなどの課題が見えてきます。まずどこで離脱が多いのかを調べてみるとよいでしょう。多くのECサイトの場合、買おうと思って買わないのは、会員登録と決済方法(前払いなど)がネックとなっているケースが見受けられます。
【波多野】アクセス解析をすると、さまざまなことがわかってきますね。そうしたネックを見つけて、素早く改善することが重要ですが、たとえばECサイトのパッケージソフトを使っていて、わかっていても改善できないこともありますね。実はかなり重要な箇所で、先ほどの会員登録と決済方法においては、実績に大きく影響するということですね。これは重要なポイントだということがわかりました。
【波多野】最後に、このネット対談をお読みになっておられる方に、お伝えしたいことはありますか。
【上島】はい。世の中のWebサイトがすべてECサイトのように、Webの中だけで売上のプロセスが完結するわけではないですので、リアルマーケットで売上を上げている企業がWebサイトの役割/目的や評価などについて悩むケースが多いと思われます。リアルの売上をアップさせるにはWeb上でどのような施策を実行すればよいのかということを、Webだけで考えずに現在のリアルマーケットで行っているアクションと連動させることが必要だと思います。ネットとリアルをクロスで考えるということが大前提ですね。
【波多野】なるほど、上島社長のおっしゃるとおりですね。今日はアクセス解析のコンサルティングのご専門に活躍されている上島社長に、アクセス解析からみたさまざまなWebマーケティングについてお話を聞くことができました。この対談の内容を見た方はきっと多くのヒントを得ると思います。お忙しいところ、ありがとうございました。
【上島】こちらこそ、ありがとうございました。
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