2003年の7月から、筆者はブログをビジネスブログとして、マーケティングコラムを中心に発信してきた。当時はまだブログ=日記だけの世界であり、ビジネスに活用する人は少なかった。そのため、“仕事みたいに毎日書いている!”とどこかのサイトで書かれたことがあった。書いている本人はあくまでも仕事だが、日記を綴るブロガーにはきっと理解できなかったにちがいない。
ムーバルタイプ(以下、MTと呼ぶ)で自社サイトを構築し、下書きをWordで書いてから、MTの管理画面に貼り付けて最新情報としてアップ。最初はその工程の簡単操作とスピーディさに驚嘆し、今でもその時の新鮮さは覚えている。2004年12月にサイトリニューアルを行い、現在の自社サイトはCMSの形態となった。今年2007年の夏を迎えると、4年間日々情報更新したことになり、そのエントリー数は1300ぐらいになる。
※CMS(Contents Management System):Webコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと。
この間、ブログベースで構築した自社サイトで様々なテストをしてきた。一番驚愕したのは大手検索エンジンとの相性の良さである。ブログベースのMTはまさに最適化された環境だったのだ。自社のマーケティング業務を4つのカテゴリーに分け、このカテゴリー名が検索サイトにおけるメインキーワードとなった。さらに、最新ビジネスブログの内容やタイトルはサブキーワードに位置づけて発信してきた。ただ闇雲にコンテンツを作成したのではなく、自社のためと執筆者本人のアーカイブ、そして、潜在する多くの企業のマーケティング担当者に向けて書いてきたつもりである。
それは、マーケティング自体が“今日性”にこだわる必要があり、将来や過去ではなく、“今、何が”という問いに絶えず答えなくてはならない仕事だからである。それと執筆者本人のアーカイブとしても、このCMSサイトは重要な役割を担ってくれたのである。
CMSサイトと言っても、それは従来のコンテンツ管理・収納に徹したCMSサイトではなかった。1)検索エンジンに最適な環境をつくる、2)興味ある情報を提供することで自社や自社業務やサービスを知ってもらう、3)Webサイトにアップするための操作性を簡単にし、スピーディな情報提供ができるようにする、4)初回訪問者とリピーターが満足するコンテンツとする、5)検索サイトから少ないクリック数で目的のページに到着できるようにする、6)引き合いやお問い合わせを獲得する、そんないくつかの目的や機能をCMSサイトに託したのである。このCMSサイトは個人と法人の狭間で、執筆者本人のマーケティングコラムであり、自社の業務内容をアピールする企業サイトでもあった。
個人ブログやビジネスブログは今でも多く存在する。しかしながら、筆者は、大企業や中堅企業の企業サイトや商品サイトを前述のような機能を持ったCMSサイトにリニューアルできないか、ということを検討してきた。それは日記でも社長ブログでも、今までのビジネスブログでもない、企業のサイトとしてである。このようなサイトリニューアルが、中小企業が可能で大手企業や中堅企業は不可能ということはない。この続きは次回述べることとする。