2008年3月期中間決算説明会 質疑応答(要旨)
Q:通期の営業利益の前期実績89億円と今期予想102億円の増減要因について、具体的な数値を教えて欲しい。
A:大型不採算案件の解消:+15億円、データセンタの仮想統合効果:+8億円、研究開発費の積極投下:−7億円、税制改正に伴う減価償却費増加影響:−6億円、プレSE活動強化:−4億円、その他(増収効果など):+7億円とそれぞれ見ている。
数値を見ていただければ分かることだが、会社の方針として固めの予想にしている。
Q:来期に向けて、営業利益の増減にどのようなキーファクターがあるのか、社長のイメージを教えて欲しい。
A:まず今期の5.4%という数字は正常に戻ったという感覚であり、来期はもっと収益性を高めるイメージでやっている。中期経営計画では、7%〜8%を目指している。ただ、一寸先は闇であり、この先はどうなるかわからないが気合を入れてやる。
Q:営業利益の増減要因から判断すると、今期も自治体システムの採算は悪かったのか?
A:不採算案件は全体的に減ってきたといえる。自治体案件はだいぶ落ち着いてきてはいるが、一部原価高となる案件が残っている。上期業績への営業利益マイナス要因としては、研究開発費にコストをかけたことや、受注拡大のために、プレSE費をかけたことによる販管費の増加などがある。
Q:機器・サプライ品販売の営業利益率の今後の見通しについて教えて欲しい。
A:今後も飛躍的に改善することはないと考えているが、赤字には絶対させないという気持ちでやっている。将来的には、何とか営業利益率1〜2%は確保したい。
Q:メインフレームの売上高減少など、構造的に売上高が伸びにくくなっているのではないか。何か具体的施策があれば教えて欲しい。
A:今中間期、システム運用が見通しを下回ったが、メインフレームの運用は期に3%程度価格低下圧力があるものの、今回の落ち込みはお客様都合によるものであり一過性と考えている。一方、サーバアウトソーシングは期に6〜7%、いい時には10%伸びており、その売上増加分で、メインフレームの売上減少分をカバーし、07年度システム運用全体としては、プラスにもって行きたい。仮想化技術をはじめとした付加価値をつけ他社と差別化を図ることにより、下期以降の売上高増加を期待している。
Q:データセンタの仮想統合効果の来期以降のイメージは?
A:コスト削減については、減った分は増やさない見通し。人員については、単純に減らす部分と配置転換する部分がある。人員抑制効果よりも、配置転換によって拡販担当や運用設計の要員を充実させ、より付加価値を高めるイメージである。
Q:新規顧客900社獲得を目指すWIN900作戦については、新規顧客を獲得するより、既存顧客を深堀りしたほうが事業拡大が容易で、効率的なのではないか?
A:WIN900作戦の他に、既存顧客を深堀りするためのプロジェクトも同時に進めているが、中堅・中小規模企業を狙っている当社にとって、目標を決めて新しいお客様を獲得していくことはとても大切である。
労多くして益少ないという面もあるが、次のフェーズでは、利益を生むことになるので、まずは入り込んでいって、深堀りをして利益を拡大する。これをやめてしまっては、当社の特長がなくなってしまう。
Q:WIN900作戦でターゲットとしている顧客層は?
A:ターゲットとしているユーザは、主に中堅・中小規模企業。最終的には、基幹システム構築やアウトソーシングを受注することが目標であるが、まずは取引の窓口を作るということが当面の目標である。
Q:新規顧客獲得に伴う不採算案件の発生を防ぐためのリスク管理体制についての取り組みを教えて欲しい。
A:昨年11月、プロジェクトマネジメント本部の中にプロジェクトアシュアランスセンタを設置した。不採算案件の発生を防ぐためには、適切な見積・契約を行うことが重要であり、プロジェクトアシュアランスセンタでは、その審査を行っている。これにより、今後も良い成果が出ると期待している。
Q:顧客業種別の売上高で、日立向けには何をやっているのか?
A:大別して二つのケースがある。一つは、アウトソーシング、ネットワークなど、当社が強みとしている技術を活用するために、エンドユーザから日立経由で仕事を頂くケース。もう一つは、日立社内システム向けのソフトウェア開発などである。
Q:SaaS第一弾は、「福祉の森」だったが、なぜ「福祉の森」を選んだのか?たとえば、どういったユーザが見込めるからなど、狙いを教えて欲しい。
A:「福祉の森」は、約1,300施設にご利用頂いているトップシェアを持った優良な自社パッケージ。これを、更に小規模な福祉事業者にもご利用頂けるよう、より低価格で提供できるSaaS化を選んだ。