北西に札幌市、南に新千歳空港と交通の便に恵まれる北広島市。現在は札幌市のベッドタウンとして人口が増加しており、道内でも有数の発展を遂げている自治体として注目されています。
今回は北広島市様における、電子自治体ソリューション「e-ADWORLD」導入について、総務部情報推進課課長・笠原昇氏、同主査・田中宏明氏、同主任・山田基氏にお話を伺いました。
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導入経緯 / システムの老朽化、データの肥大化などが問題に
――今回の庁内システムのリプレースにあたって、北広島市様ではどのような課題を抱えていたのでしょうか?
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リプレース前のシステムは1999(平成11)年9月に稼働を始めたのですが、データの肥大化やそれによるシステムへの負荷増大、バッチ処理業務の遅延など、システム自体の老朽化が目立つようになってきました。また、一部のシステムではデータの二重管理など、システム構築時から解決できないままの問題もありました。さらにカスタマイズに起因する運用業務の負荷も大きな問題でした。(山田氏)
―― カスタマイズによる運用業務の負荷増大とは、どういったことでしょうか?
前のシステムはあるベンダーのパッケージ製品だったのですが、我々の業務に合わせ多くの点でカスタマイズを行っていました。さらに、役所の業務は法改正のたびにシステムに修正を加える必要があるのですが、カスタマイズの上に修正を加え続けるという作業は、ベンダーにとっても我々にとっても、非常に面倒な業務でした。(山田氏)
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北広島市 総務部 情報推進課
主任
山田基氏
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導入のポイント / 可能な限りカスタマイズを必要としないこと
―― システムの選定に際して、重視していたポイントはどのような部分ですか?

北広島市 総務部 情報推進課
主査
田中宏明氏
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とにかく今回はカスタマイズを減らそう、パッケージの標準機能に、我々の業務を合わせていこうというのが、もっとも大きなポイントでした。そこで、2005(平成17)年11月に、数社のベンダーにシステム提案を依頼したのですが、前述の背景もあり、標準機能の豊富さをひとつの基準に選定を進めました。(田中氏)
―― 以上のポイントを踏まえて選定したシステムが、「e-ADWORLD」だったということですか?
はい。 選定を進める段階から北海道日立情報システムズの提案に大きな魅力を感じていました。まず何よりも標準機能が豊富であるということ。さらにアクセス権限管理、指静脈認証によるログイン管理、操作ログの収集といったセキュリティ関連の提案内容への評価が高かったですね。特に指静脈認証に関しては、今回のリプレースで何らかの個人認証システム導入の必要性を感じており、導入するなら紛失などの心配がない生体認証と漠然と考えていたこともあり、指静脈認証の提案を見た時には「これだ!」という思いがありましたね。(田中氏)
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システム概要 / 指静脈認証などセキュリティを大幅に強化
―― 「e-ADWORLD」の導入作業は、スムーズに進んだのでしょうか?
一次、二次の選考を経て「e-ADWORLD」を選定したのが2006(平成18)年の1月で、実際に稼働したのが2007(平成19)年の4月1日でした。実は今回、長年つきあいのあったベンダーから北海道日立情報システムズに乗り換えることになったのですが、さまざまなシステムリプレースの経験があるという点も選定のポイントになりました。実際今回のリプレースでは、旧システムから新システムへのデータ移行が大きな課題となりましたが、データ内容の分析から再設計、移行など非常にスムーズに行っていただき、大変満足しています。(山田氏)
―― 実際に使ってみての感想は、いかがですか?
今回、指静脈認証とシングルサインオンの採用により、PC起動時の認証以外にシステム利用時のID、パスワードの入力が必要なくなりました。この点において職員の評判はいいですね。また管理者の視点から驚いたのが、アクセス権限管理について、非常にきめ細かく設定できるということでした。さらに今回、システム構成はもちろん、出先機関も含めネットワーク構成についても全面的に見直し、耐障害性を向上させているのですが、何よりも心強いのが、北海道日立情報システムズのシステムエンジニアが常駐してくれていることです。これ以上の安心感はないかもしれません。(田中氏)
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今後の展望 / 住民サービスのワンストップ化を実現したい
―― 今回のリプレースについて、今後の展望をお聞かせください。
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今回、大規模なシステムリプレースであったにも関わらず、スケジュールどおりにカットオーバーができ、大きなトラブルも起こっていないことにまずホッとしています。その上で今後の方針としては、窓口業務のワンストップ化を目指しています。現在は、窓口ごとに対応可能な業務が異なり、例えば住民票と税証明などが必要な場合は別々の窓口に並ばねばなりません。今回導入したe-ADWORLDは機能が豊富な上、操作性も高く、窓口業務のワンストップ化を実現する上で、良い基盤になると期待しています。(笠原氏)
―― 運用面からはいかがでしょうか?
前述のとおり、アクセス権限の設定が細かくできることから、改めて実業務とセキュリティポリシーに沿った権限管理を行い、情報セキュリティの強化を図っていきたいと思います。また、 EUC(End User Computing)が考慮されていているため非常に使いやすく、システムに蓄積されたデータを用途に応じて簡単に取り出せます。例えば統計情報をまとめるなど、データの二次利用も、今後ますます広がっていくのではないかと思います。(山田氏)
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北広島市 総務部 情報推進課
課長
笠原昇氏
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担当者より一言 / お客様のニーズに合せたパッケージソフトのご提供
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山田主任をはじめ、職員皆様の課題解決に向けた熱意をひしひしと感じるプロジェクトで、良い仕事が出来たことに感謝いたします。今後は、現状資産の有用性を踏まえた本質的・具体的な方策・ビジョン策定に一体となって取り組んでいくとともに、北広島市様のICT化指針である総合計画「きたひろしま21創造プラン」に基づき、さらなる市民サービスの向上、業務改革、TCO削減の実現に向けて、豊富なパッケージソフト群をご提案することで微力ながらご支援ご協力させていただきます。
(営業部 自治体担当部長 武野繁幸)
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北広島市様のシステム本稼働時期が、4月の異動時期と重なる繁忙期でしたが、住民異動の窓口混雑の中、無事に本番を迎えることができました。ひとえに、北広島市の各原課様および情報推進課様のご協力の賜物と思います。今後も、お客様のニーズに合わせたパッケージソフトをご提供し、お客様にご満足いただける作業を進めてゆきたいと考えます。
(情報システム本部 主任技師 小林靖宏)
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北広島市は北海道の石狩平野中央部、道都札幌と新千歳空港の間に広がるなだらかな丘陵地帯にあり、豊かに息づく緑の環境、ゆとりの土地空間、整備された交通網など自然と都市機能が調和した街です。1884(明治17)年に広島県人25戸103人が集団移住し、開拓の鍬がおろされてからおよそ120年。道央圏のなかで宅地開発や工業団地の造成、都市施設の整備が着実に進められ、1996(平成8)年9月に市制を施行しました。 また、あのクラーク博士が『ボーイズ・ビー・アンビシャス』の名言を残したゆかりの地でもあります。
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北海道ならではの楽しみのひとつが「歩くスキー」。市民憩いの森「レクの森」に整備されるコースや、雪の積もったサイクリングロードで札幌まで往復16kmのツアーを楽しめます。
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市の顔とも言える「エルフィンパーク」は、JR北広島駅と接続するガラスドーム型東西連絡橋で、中心部の交流広場では展覧会やイベントに利用されています。また、市の出張所が併設されており、休日の市民窓口対応サービスを行なっています。
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今回の取材にご協力いただいたお客様
| 北広島市 |
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総務部 情報推進課 課長 笠原昇氏
総務部 情報推進課 主査 田中宏明氏
総務部 情報推進課 主任 山田基氏 |
ご協力ありがとうございました。
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